梅雨も明けて、毎日暑い夏がやってきました。
旅とお花をテーマにした いけばなWorkShop 池坊×odo88 旅するお花 Viaggiamo con i fiori の開催に4名の方々にご参加頂きました。
古代ローマ時代、フィレンツェは『花の都』フィオレンティーナと呼ばれ花咲く大地の称号が与えられたことから
はじめてのテーマはイタリアに
イタリアの国花は『デージー』?!
イタリア語では「マルゲリータ」の名前で知られており、日本では「雛菊」や「長命菊」 と呼ばれます。
残念ながら現在はイタリアの国花としての指定がないようですが、かつてこの小さなお花 が国花として親しまれ、人々に愛されたその理由には、19 世紀のイタリア王国の王妃にちなんだとい うもの。
彼女の名前はマルゲリータ・マリア・テレーザ・ジョヴァンナ(Margherita Maria Teresa Giovanna)、芸術文化の普及や慈善活動に熱心に取り組み、当時の国民か らも非常に人気の高かった人物なのだとか。 そのため、彼女と同じ名前の花であるデージー(マルゲリータ)を、敬愛の意味を込めて 国花としたようです。
そのようなことから、花材として選んだのは
白の孔雀草(マルゲリータの代用)/キク科
北アメリカ原産/開花時期 8 月 15 日~11 月上旬/花言葉:一目ぼれ
赤のアンスリウム/サトイモ科 熱帯アメリカ原産/開花時期 5 月~10 月 /赤花言葉:情熱
緑のスモークツリー/ウルシ科 南ヨーロッパ・ヒマラヤ・中国原産 開花時期 6 月~7 月
花言葉:煙に巻く・賢明
イタリアンカラーで それぞれが、初めてのいけばなに静かに向かい合いました。
文字通り自由にいけるスタイルで戦後に定着した型です。
右の生徒様:孔雀草をメインに
左の生徒様:アンスリウムをメインに
どのお花をメインで選ぶか、高さや花の向きなど、少しずつ構図を決めていきながら仕上げました。
風の通る空間づくりがいかに大切か、そんなことも学びます。
●花は人
*いけるひとの個性が気持ちが表れる
●いけばな:いける(活ける)/いかす(生かす・活かす) *いけばなをひらがなで表現する理由をしりました
まだまだ奥が深い世界ですが、初参加の方々より 『ても楽しく、良い時間を過ごせました』
『また次回も参加したいです』
そのようなお声も頂き、次回は8月下旬の予定で開催に向けて計画中です。
そしてマルゲリータのもう一つ有名なもの
マルゲリータと聞くと言わずと知れた、ピッツァ・マルゲリータです。
実はこれもマルゲリータ王妃に由来するもの。
ナポリのピッツァ職人が国王ウンベルト 1 世とマルゲリータ王妃の夫妻をもてなすため、 イタリアの国旗の色である緑・白・赤を模して作ったピッツァを王妃が気に入ったという のが有力な説のようです。
この日の着物コーディネイトは やはりマルゲリータにはめてみました!
そして、夕食もピッツァ・マルゲリータです。
そうしたら生徒様もレッスン後はマルゲリータを食べに行ったそうです(笑)
花と着物と食(衣食住)がつながった(nodo)な一日だったことは間違いなさそうです。
五十嵐美佳先生・ご参加の皆様
この度はありがとうございました!
次回また楽しくお会いできればと願います。
*************** 開花の関係でご用意できませでしたが
参考までに
*マルゲリータ/キク科
ヨーロッパ原産/開花時期 12 月下旬~5 月上旬 花言葉:信頼・尊敬
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